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執筆者の写真daisuke ichinose

料理人として最短最速で成長する為のヴィクトリーロード(後編)

何事もそうだが、基礎を疎かにする者に明日はない

逆に言えば、基礎を徹底的に磨き上げた人間は、それ自体が大きな武器になる。

料理人としての土台となる基礎力が高ければ、ぶっちゃけどこでもある程度無双出来る。

これは本当だ。何故なら、基礎が十分でない料理人が五万といるからだ。


様々な調理テクニックやレシピ、クリエイティビティーやセンスといった応用力は、後からいくらでも身に付けることができる。だが、基礎的な能力がないと、全ての応用力にちょっとづつ悪い影響を与える為、結局何も習得できないといった中途半端な状態になってしまう。基礎力は、料理人としての技術の全ての土台になるので、絶対に疎かにしてはいけない。時間をかけるだけのメリットが十分過ぎるほどにある。


イタリアンで言えば、トラットリアにいけばある程度の基礎は身に付くだろう。

色々辛い事もあり、挫折も経験するだろう。だが、最初の基礎固めの為にも、そこは歯を食いしばって頑張って欲しい。その店で学ぶ事はもうありませんと言える位までは、修行が必要だ。おそらく3〜5年はかかると思う。この最初の3年位が、料理人人生の中でマジで重要になる。ここで有意義な時間を過ごせれば、今後のコックとしての未来は明るい。


そして、ここからが更に重要なステップになる。それは、ある程度仕事ができるようになると、楽しくなるのは勿論だが、安定志向になりがちになる。それは、人間関係や仕事、職場環境に慣れたことからくる安心感に近い感覚だ。人間は居心地のいい場所が好きだ。

だが、はっきり言おう。最初の職場でそういう感覚に満たされた時が、辞める決断をする時だ!そういう感覚になるという事は、君がその職場で学べる事が少ない状況になっているという事だ。もう次のステップに進む準備ができている状態だ。


迷わず進もう!更なる高みを目指して挑戦する時だ!この段階で、ようやく高級店の扉を叩く準備が整ったと思う。今まで自分が積み上げてきたものが通用するのか試しながら、新しいスキルやセンスをひたすら磨いていけばいい。ここまで来れば、どこでもやっていけるだけの実力と器量を兼ね備えたいい感じの料理人になっているはずだ。思う存分に無双して欲しいと思う。それでは、いずれ現場で会えるのを楽しみにしている。 Good Luck!

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