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執筆者の写真daisuke ichinose

料理人に必要なのは感性よりも論理的思考力だ!

皆さん今晩は!忘れている方や知らない方の為に今一度説明させてください笑。

こう見えて筆者は第一線で働いている現役の料理人です!興味のある方は是非メニュー欄も覗いてみてください。筆者自身の料理を一部掲載してあります。

と言うわけで、過去の記事で既に自己紹介済みなので省略しますが、料理界でも屈指の論理的思考の持ち主であり、異色の経歴を持っていると自負しております。



そんな筆者がこれまでの料理人道で感じたこと・・・それは・・・料理は感性が全てではなく、むしろ大事なのは論理的思考力の方だということに・・。

感性というものは、論理的思考力の下に付随するお飾りに過ぎないが、ある一定以上の水準(ミシュラン)を目指す上では絶対的に必要不可欠なものという厄介な代物です。



こんなことを書くとまたバッシングを喰らいそうですが、これが筆者が15年間の料理人としての経験から導き出した正直な答えになります。

料理の腕が上達しないのはセンスがないからというのは所詮言い訳にすぎず、ただ単純に努力量が足りていないことと、純粋に頭が悪いだけというのが結論だ。



はっきりと断言しよう!料理人という仕事は馬鹿には務まらない職業だ。ここで言う馬鹿の定義は勉強ができるできないの話ではなく、純粋な頭の回転力や論理的思考力、要するに地頭のことです。料理人の中でも第一線で評価されているクリエイティブな人達は、皆総じて頭が良いです。中には天才・鬼才と呼ばれる枠組みに囚われない感性100%の人もいるとは思いますが、稀です笑。



料理上達の鍵は、失敗から成功への道筋を効率的且つ論理的に組み立てられるかどうかにかかっています。まずは、美味しくならなかった原因を追求し、どのように改善すれば良いかの道筋を具体的且つ論理的に洗い出します。この過程を如何に効率良くスマートに実行できるかは、やはり感性というよりかは頭の良し悪しにかかってきます。

これは純粋に人間としての洞察力と理解力の差から生じる結果なので、ある意味どんな仕事にも共通する能力とも言えます。



最後に、具体的な料理に関する上達のコツを伝授して終わりたいと思います。

まずは作ってみる


作った料理を食べて、美味しくならなかった原因を徹底的に分析する

それが単純に塩加減の問題なのか、食材のカットや下処理の問題なのか、或いは火入れ加減の問題なのか、火入れのアプローチの仕方(調理法)が間違っているのか、それとも手順の問題なのかなど、複数の可能性を同時に検討し、なるべく早く正解に辿り着けるように論理的に失敗から逆算して理詰めし、再度トライアンドエラーを繰り返す


自分の納得のいく味ができるまで続けること

何よりこれが1番大事です。この論理的思考法による脳内でのシミュレーション力を鍛えることによって、通常の何倍ものスピードで成長することが可能です。



この洞察力分析力論理的思考力こそ、料理の向上に欠かせない最大のファクターと言えるでしょう。奇抜なアイデアというギフトも、こういった論理的思考によるトライアンドエラーの繰り返しの狭間で、突如降り注ぐラッキーの類いだと思います。  Good Luck!

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