飲食業の未来が漆黒だということは誰でも分かることだと思うが、皆いつかまた元に戻ると心の奥底で思っているのではないだろうか?
そう思っているからこそ、事業を継続しているのだろう。 ”return to normal”
残念ながらこの願いが届くことはない。もう二度とコロナ以前の状態に戻ることはないのだから・・・
だから今こそ、全ての飲食店経営者に伝えたい。今は撤退するしかない!
中には多くの従業員を抱え、彼らを路頭に迷わせるわけにはいかないと、必死に歯を食いしばり、何とか雇用を守ろうと日々奮闘していることだろう。
だが、それも時間の問題だ。それこそもう手遅れの状態で、人工呼吸器によって延命しているにすぎない。何故なら、もう2〜3年、あるいは5年ほどこの状態は続く。これは変異種の出現により、ほぼ確定的な未来となった。
しかも、仮にコロナが終息したとしても、また新たな未知のウィルスが出現しない保証などどこにもない。現に、中国などでは豚インフルエンザなどの新種が既に出始めている。
ある程度の情報を集めることで、近い将来を予測することはできる。
一つだけ言えることは、”return to normal”になることは絶対にないということだ!
だから、飲食店は一時撤退することが最善の策と言える。これは何も飲食店の終わりを告げるものではなく、勿論時代にフィットした形で、飲食業は存続し続けるとは思う。
だが、コロナ以前のビジネスモデルが、そのまま存続し続けられる可能性は0だ!
ここで言うコロナ以前のビジネスモデルとは、店舗を構え、お客様を集客し、料理とサービスを提供する飲食店のことだ。このビジネスモデルは数年後、絶滅していることだろう。
数百年続いた文化がぶっ壊れる。今はそれほどに有事の時代だ。このことを理解し、今現在の飲食店経営における戦略を考えた場合、撤退以外の選択肢はない。
皆どこも瀕死の状態かもしれないが、傷の浅い内に撤退し、次のチャンスに再起を懸けるのが、経営者として最善の選択になると筆者は思う。
戦略的撤退は負けではない。むしろ、次にチャンスを繋げるという意味でも、ポジティブな意味合いを持つ。本来の飲食店の形は、またタイミングがキタ時に再起するのが最善ではないだろうか?
この状況下でも、事業を継続する1番の理由は、やはり従業員の生活を守るという一点に尽きるだろう。だが、それはもはや資本主義社会における事業の在り方からは、かなりズレてしまっている。利益を上げることで社会に貢献するといった、会社本来の目的からは逸脱している。会社は本来、従業員を守ることが目的ではない。
厳しい言い方をすれば、会社に依存しきっている従業員が悪いのだ。こうした戦時中のような有事の状況下において、優先されるべきは従業員を守ることではなく、新たなビジネスモデルを創り出し、新たな雇用を創出することだ。もう先のないビジネスモデルにいつまでもしがみついていても、いずれは沈むだけだ。
政府にしても、別に飲食店を淘汰したいわけではない。時代に沿ったビジネスモデルへ転換せよ!といったメッセージに近い。従って、時代の変化と共に変われないビジネスモデル、即ち飲食店を一時的に救っても無駄だということが分かっているからだ。
その証拠に、政府は新しい事業の再生に向けた支援をかなり手厚く行っている。
何度書いたか分からないが、まずは時代の変化を受け入れること。そして、時代の変化に合わせて自分も変化し、自分の思考を時代の流れにフィットさせていく。これが最も重要なスキルだ!ただし、これだけでは不十分だ。
それは、ほんの少し先の未来を漠然と捉えることによって、時代に合わせた価値観や思考をさらにアップデートさせる。これこそが、これからの時代に1番大切な生き抜く術になるはずだ。周りにいる思考停止の人達など無視して、自分の考えを貫いて欲しい! Good Luck!
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